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日記、サイト運営に関する諸々及びPBWゲームへの呟きをつれづれなるままに。
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 Mano(手)

 むせ返るような血臭と硝煙が辺りを満たしている。
「くそ……」
 カーネはSMGから空になった弾倉を引き抜き、乱暴に投げ捨てると、マガジンラックにスペアを突っ込んだ。
「何で、こんな」
 大規模な抗争だった。
 カーネの所属するファミリーに、同規模のファミリーが真正面からぶつかってきたのだ。
 彼らには前々からきなくささを感じていたが、まさかこんなに早く、直接的な行動に出るとは思わなかった。周到にして密やかな準備の、予想外の早さに、カーネたちは苦戦を余儀なくされ、すでに大量の犠牲を出している。
 ただ、幸いにもと言うべきなのか、個々の戦闘力で言えばカーネたちの方が勝っており、そのためじわじわと巻き返して来ているところだった。
 

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 スパルタ式教育法

 立て続けに銃声が響く。
 ――自分の拳銃ががなり立てる音だけではない。
 彼の銃声の方が多い。そして、速い。
「くそっ……やっぱり、強い……!」
 廃ビルの建ち並ぶ、今はもう廃墟と化したビジネス街を、頭を低くしながら駆け抜け、物音と気配のする方に向かって引鉄を引き続ける。
 同時に、恐ろしい正確さで飛来する弾丸を、勘以外のなにものでもない感覚で必死にかわし、物影へと飛び込んで避ける。
 コンクリートに弾丸がめり込む音、弾丸がもうすっかりガラスの砕けてしまった窓の枠をかすっていく音、わずかに残っていたガラス片が断末魔を思わせる甲高さで砕けて落下していく音が響き渡る。
 背筋がすうっと冷たくなった。
 一歩間違えば確実に死んでいる。


 

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 その日に
 「……愉快な格好だな」
 無様に地に伏し、全身を傷だらけにして呻く、護能省(ごのうしょう)東京第七支部局の前衛部隊隊員たちを見下ろして、“滅神(めっしん)”の名を持つそれは淡々と言った。
 黒一色のバトルスーツに、腰には年代物と思しき日本刀。
 長さの均一でない、まだらな茶色の髪が、風に煽られてはためいている。
「す、好きでこんなカッコ、してんじゃねぇや……ッ」
 息絶え絶えといった風情で、第七支部局第一部隊の長であり“滅神”霧闇(きりやみ)の直属の配下でもある探湯千葉(くかたち・ちよ)が呻くと、
「好きでしているのなら、もっと手伝ってやろうかと思ったが」
 やはり淡々と、本気なのか冗談なのか判別のつけにくい声で霧闇は言い、それから、眼差しの鋭さに反するやわらかい光沢を宿した煙水晶色の目で前方を見遣った。
 ふむ、という呟きが漏れる。
「妖魔か。感じ取りにくい雰囲気だったが……なりそこないというよりは、特殊なタイプのようだな」

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プロフィール
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犬井ハク
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職業:
似非教員
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創作全般
自己紹介:
血まみれバトルFTと手作り全般、マイナー音楽と犬と本を愛する頑固者。どんなときも、どこにいてもイヌハク節全開、いつでも一直線に全力疾走(急には曲がれない)。
偏屈ですが人間は好きです。おだてられたり褒められたりするとテンションと作業速度がアップします。よければ声をかけてやってください。
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