四十九日でした。

祖父の法事のために、仕事を休んで昨日から田舎に行っていました。

仏教では、死後四十九日の間に来世での在り様が決まるとかで、この期間魂は下界に
まだ留まっているのだそうです。そしてその中陰の満ちる四十九日目に、最大の法要を
営む……というしきたりなのだとか。

法事は色々バッタバタして大変でしたが、一族の皆さん（私たち孫にとっては祖父母の
きょうだいとか祖父母の甥姪とかそういう関係の人々）が集まって和気藹々とやるのは
悪くなかったです。
十二年前、叔父が交通事故で死んだときに比べれば、安堵さえある大往生で、皆が、
祖父を惜しみ悼みつつも、穏やかな気持ちで見送ることが出来たから、でしょう。

しかし、うちのじいじは、この四十九日の間、どこを訪れていたのでしょうね。
八十六年という時間の中で培った記憶の、美しい景色を見に行ったり、懐かしい人に
会いに行ったり、別れを告げに行ったり、したのでしょうか。
……そういう想像も、所詮は生きている人間のためのものなのだろうと思いつつ、彼が
迷わず仏になれたのなら、と思います。

死は当人にとっては終焉ですが、残る人々にとってはそのひとが別のかたちになった、
というだけのことなのかな、と思っています。現実に言葉を交わすことは出来なくても、
二度と会えないわけではない、と。

銀幕さんの集合ノベルを拝見して、真理だと思ったのですが、命は生まれることも
死ぬこともひとりぼっちだ、という絶望の叫びに対して、だけどそれまでは一緒に
支え合って生きられる、と仰った方がおられましたね。何せ今日のような状態で
ノベルを拝見したもので、なかなか胸に来るものがあったのですが、高村光太郎の
『孤独が何で珍しい』という詩を思い出しました。

私たちはひとりで生まれてひとりで死んでいくけれど、その孤独を理解するからこそ、
『孤独の痛さに堪へ切った人間同志の／黙つてさし出す丈夫な手と手のつながり』に
出会うことが出来るのでしょう。

祖父は今日を限りにこの世からは去るけれども、祖父という存在が私たちの中から
消えたわけではない。彼はたったひとりで逝ってしまうけれども、少なくともそれを
見送る私たちの中には、いつでもたくさんの祖父が遺されている。

そういうことなのだろうと思いました。

だからなのかな、哀しいですし、さびしいですけど、あまり悲壮感はないんですよね。
私自身、ここから立ち去るときは、そういう風に誰かの中に残れたらいい、と思います。
勿論、そこに至るまでに、もっともっとなすべきことがあるわけですが。



……ひとまず締め切りを勘違いしていたプラノベ二本、明日には公開されるよう
今から仕上げます。出来れば三本仕上げたいんですけどね。
そして現在オファーを頂いてるプラノベは受理不受理を若干迷っています……。

久々に

石と語らっています。
クー・ドゥ・ヴァンのキャプテンに差し上げるブレスレット作成中。
現在、花粉と風邪の嫌コラボ中のため両方の鼻がつまってかなり辛いですが、
ものを作るのはやはり楽しいです。

というか、最近ひとつのことにかかりきりになって（ほぼ自業自得なんですけどね）
他のものづくりから遠ざかっていたので、パン作りとかアクセサリ作りとか、そろそろ
再会したいなぁと思います。

特にパン作りはアレです、折角国産のいい小麦粉を５ｋｇも仕入れたんだし、ここで
作らないとかありえない。国産の小麦粉って、何か手触りがよくて、水分含有量が
違うのかな、すごくもっちり仕上がるんですよね。いいバターを買って来て、一度は
デニッシュとか焼いてみたいです。
もちろん、ホームベーカリーの野望も捨てちゃいませんぜ……！

花粉で咽喉がおかしい

そんな昼下がりですこんにちは。
皆がインフルさんでピリピリしている中、花粉によるくしゃみ連発とかもう迷惑すぎる。
なんか、周囲の目が冷たいような気がします。被害妄想ですかね。
でも、くしゃみしながら「これ、花粉ですから！」って叫ぶわけにも行きませんしね……。

ひとまず、五日間遅刻した通常プラノベ一本と、希望プラノベ一本、先ほど納入して
参りましたのでご報告をば。通常プラノベの方、遅くなりまして申し訳ありませんでした。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。……といつも通りの挨拶をしつつ、なかなか
反応がないのは本家の方で手一杯だから？　とか想像していますが、何はともあれ、
リテイクなく通って皆さんのお目にかかれるよう祈っております。

とりあえずこれで自業自得の遅刻スパイラルは解消された……はずなんですがね。
でも五月末が締め切りの希望プラノベが二本あるので、早めに取り掛かろうと思います。
シチュが限定されていますし、書き始めたら早いんですけどね。


……でも、その前に部屋の掃除っていうか片付け、かな。
そろそろ居住区が危うくなってきました……。

執筆中

とりあえず現在四本のプラノベ、

★Angelus
★【彼（か）の謳は響く】だいすきのクレヨン
★【彼（か）の謳は響く】むこうがわのひかり
★【彼（か）の謳は響く】まよわないくちびる

を並行して執筆中です。
いつもはこんな書き方しないんですが、今回は四つのお話を行ったり来たりしてます。
どれが最初に書きあがるかは微妙？

いや、そこは19日締め切りのを一番に書き上げろよっていう話なんですけどね。
若干苦戦している部分もありまして、アレを書いたりコレを書いたりしながら方向性を
模索している……という感じでしょうか。

四本中二本は明日中に納品出来たらなぁと思っているので、今夜と明日、頑張ります。
毎度同じ台詞で申し訳ありませんが、もう少々お待ちくださいませ。


……もう明日の夕飯はほとんど準備出来てますしね！
鰤かまの塩焼きと大根と小松菜の炊いたのと実エンドウの卵とじと林檎とサツマイモの
バター煮と麩の澄まし汁。その中で明日やるべきなのはかまを焼くことと澄まし汁を
作ることのみ。あ、ごはんも炊かなきゃ。

そういえば、妹のために毎朝五時に起きて作っているお弁当の写真もアップしたいなぁ。
結構楽しいんですよねお弁当作り。小宇宙すら感じます。


そして、seirenさん、結晶企画へのご参加、ありがとうございます！
また、バタバタが落ち着き次第、メールのお返事させていただきますね。
【結晶】が一体どうなるか、楽しみにお待ちくださいませ。

私の大好きな

フレンチのお店のお話です。

いや、すでに何度も言ってるんでご存知かと思いますが、大阪は天満橋にあります
クー・ドゥ・ヴァン（coeur-de-france.jp/vin/vin.html）。
とにかく何もかもが美味い。野菜も肉も魚もデザートもなんでも美味い。

私、ワインとか嫌いじゃないですけどそんなに好きでもない……というか、別になきゃ
ないでどってことない人種なんですが、ここに来ると何が何でもワインを飲まなきゃ！
って気分になります。

ここのキャプテン（接客のチーフでマネージャーさん）（ずっと年上だと思ってたのに、
最近弟と同い年であることが判明）が、ワインのプロで、「辛過ぎずしかしすっきりとした
爽やかな飲み口であまり値段の張らないもの」とかいう無茶振りをしても「それはこの
銘柄です」と神業みたいに教えてくださるのが楽しいんですよね。

で、そのキャプテンのブログ（hizono.jugem.jp/）を覗いてみたら、なんかすごく可愛い
記事を書かれてて和んだのでご紹介。
ちなみにキャプテン、以前新田の結婚式の二次会でお世話になったお礼に天然石の
ブレスレットをプレゼントしたら、その写真も載せてくださってました。そんなん言われたら
また作って押し付けますよ……っていうか実は新店舗開店祝い用に材料の石はもう
買ってきてあるんですけど。

前回行ったのは四月二十五日なので、またそう遠くないうちに行きたいなぁ……。
私、あんまり外食先を特定するってないんですけど、ここだけは別なんですよね。
やっぱり、キャプテンの人柄のお陰なのかなぁ。